「『すべては神のために』放映、マスコミと放送で事実確認されていない1万件余りの報道があふれ、世論裁判を受けて…」
▲キリスト教福音宣教会(JMS)韓国信徒協議会代表のクァク·ドンウォン牧師
キリスト教福音宣教会(通称JMS)の鄭明析(チョン·ミョンソク)牧師の準強姦事件(1審23年刑判決)が、世界的な訴訟に飛び火している。キリスト教福音宣教会(JMS)韓国信徒協議会側は5日「2月29日(米国東部時間帯)午前、Netflix米国本社に対し『名誉毀損に対する損害賠償』を請求する訴状を管轄州地方裁判所に提出した」と明らかにした。この事件が国際化したことを示唆した。
キリスト教福音宣教会(JMS)韓国信徒協議会代表であるクァク·ドンウォン牧師は「2023年3月3日に放映されたNetflixドキュメンタリー『すべては神のために』でJMS宣教会を腐敗した犯罪集団と描写し、チョン·ミョンソク牧師と信徒たちが被った精神的・物的被害は言葉では言い表せないほど莫大だ」とし「これに対し宣教会各国の信徒たちがNetflix本社を相手に訴訟を提起するに至った」と話した。彼は「当時、チョン·ミョンソク牧師は性的暴行疑惑で捜査を受けていたが、『すべては神のために』が放映され、マスコミと放送で事実確認されていない1万件余りの報道があふれたため、チョン·ミョンソク牧師は1審で公正な裁判ではなく魔女狩り式の世論による世論裁判を受けた」と付け加えた。
▲ JMS側がマスコミの歪曲報道を批判するデモ
キリスト教福音宣教会(JMS)韓国信徒協議会が問題視した内容は2023年3月3日に放映されたNetflixドキュメンタリー「すべては神のために」番組で事実を歪曲し捏造された内容を放映したということ。
これについてクァク·ドンウォン牧師は「『すべては神のために』制作会社であるA放送局がチョン·ミョンソク牧師と告訴人の録音音声に女性の喘ぎ声をつぎ足し虚偽の字幕をつけて性被害状況であるかのように編集して放映したこと、字幕表記をせずに代役俳優を性被害者として出演させ、視聴者があたかも事実であるかのように誤認させたことなど議論になる部分がある」と指摘した。
Netflix相手の訴状は、本社のある米国の管轄州政府の地方裁判所に受け付けられたが、この訴状ではメディアではなくOTT(Over The Top=インターネットでコンテンツを提供するサービス)が歪曲-誇張された内容の番組を作って放送などに出したことが法的論争の要旨であることが分かった。
一方、キリスト教福音宣教会(JMS)側は2023年7月23日午後4時、ソウル市鐘閣前のNetflix OTT(Over-the-top)会社の韓国支社の建物前でデモを開き批判した。この日の集会で上映された映像内容によれば、Netflix OTT(Over-the-top)会社<すべては神のためにJMS編>はチョン·ミョンソク牧師の音声を操作、編集し、あたかも性的犯罪が連想されるよう歪曲報道し、反JMS活動家と告訴人の一方的主張を土台に内容を官能的に操作、編集し世論を偽ったと主張した。
キリスト教福音宣教会(JMS)韓国信徒協議会がNetflix米国本社を相手に「名誉毀損に対する損害賠償」を請求する訴訟を提起し、この事件は国内裁判所に拡散する可能性が高くなった。
筆者はこの間、国内マスメディアが明確な証拠を提示せずに「チョン·ミョンソク牧師の1万人性的暴行説」を報道し、言論の信頼を落としたと主張してきた。
本誌(Break News)は2023年9月18日付「JMSチョン·ミョンソク牧師事件を扱った『私はチョン·ミョンソクに会いに行く』新刊出版」タイトルの記事で「もし、チョン·ミョンソク牧師が『1万人以上の女性を性的暴行した』とすれば、捜査-裁判過程で被害女性の名簿(リスト)が出てくるべきである。性的暴行1万人という数字は、単に被害者の会の幹部の口から出た言葉だけに依存した数字であり、この数字が調査の過程なしに世論化された。この数字は被害者が誰なのかの証拠もなく、反対者の口から出た、宙に浮いている数字に過ぎない。マスコミも独自調査の数字報道ではなく、荒唐無稽そのものと言える。このような類の記事を扱った国内のメディアは30を超えている」と報道した。
キリスト教福音宣教会(JMS)韓国信徒協議会が米国裁判所にNetflix本社を名誉毀損の疑いで告訴したように、国内マスメディアを相手に訴訟を準備しているとも伝えられている。裁判を通じた事件の真偽の把握が続いているわけである。
原文: [Break News] https://www.breaknews.com/1019300